SDGsの17の目標は、まず「5つのP」と呼ばれる、人間(Peolple)、豊かさ(Prosperity)、地球(Planet)、平和(Peace)、パートナーシップ(Partnership)という、大きな分野から捉えるとわかりやすいと思います。そして、それぞれの分野から、どのような目標が設定されているのか見ていきましょう。
(出典:国際連合広報局より)
【人間(People)】 – あらゆる形態と次元の貧困と飢餓に終止符を打つとともに、すべての人間が尊厳を持ち、平等に、かつ健全な環境の下でその潜在能力を発揮できるようにする
【豊かさ(Prosperity)】 – すべての人間が豊かで充実した生活を送れるようにするとともに、自然と調和した経済、社会および技術の進展を確保する
【地球 (Planet)】 – 責任ある消費と生産、天然資源の持続可能な管理、気候変動への緊急な対応などを通じ、地球を破壊から守り、将来の世代のニーズを充たす
【平和 (Peace)】 – 恐怖と暴力のない平和で公正かつ包摂的な社会を育てる
【パートナーシップ(Partnership)】 – 政府、民間セクター、市民社会、国連機関を含む多様な関係者が参加する、グローバルなパートナーシップにより実現をめざす
非常に多岐にわたる領域で目標が設定されていることがわかると思います。環境問題についていえば、MDGsでは8つの目標のうちの一つでしたが、SDGsでは資源、エネルギー、気候変動、生態系、そして開発や消費活動など、より広範囲にかついくつもの目標に分けて取り上げられています。 さらに、経済成長やインフラ、そして都市の問題が取り上げられていることなど、2000年~2015年にめざすべきだった世界と、その後の進捗とともに新たな問題が明らかになる中で、今後2030年までにめざすべき世界の違いを感じられたのではないでしょうか。