SDGsの前には、2000年から2015年までの目標MDGsがありました。Millenium Development Goals 、「ミレニアム開発目標」です。SDGsの前身であるMDGsでは、開発途上国の貧困削減を掲げ、8つの目標、21のターゲット、60の指標が設定されていました。2000年に出された国連ミレニアム宣言と1990年代に開催された主要な国際会議・サミットで採択された国際開発目標を統合し、一つの共通の枠組みとして2001年にまとめられた開発目標です。8つの目標はこのようになっています。
(出典:外務省)http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs/about.html#goals
SDGsはMDGsとどのような違いがあるのでしょうか。 1つめの違いは、対象国です。MDGsは、「貧困」「飢餓」など、発展途上国を対象とする目標であり、先進国はその支援をするという位置づけでした。それに対して、SDGsは、先進国も含め、世界中の国々が対象となっています。 もう1つの違いは、取り組む範囲です。MDGsでは8つの目標が定められていたのに対して、SDGsでは17の目標が定められています。「持続可能な世界にするために、こういう領域に取り組まないといけないよね」という領域といってもよいでしょう。取り組む領域が広がっているのがSDGsの特徴の1つです。それぞれの目標の下には、具体的なターゲットが設定されており、MDGsの21ターゲットに対して、SDGsでは169ものターゲットが設定されています。