米国のオフィス家具メーカー、スチールケース社の取り組み

創業100周年を迎えた世界をリードする米国のオフィス家具メーカー、スチールケース社は、全世界650以上の代理店を含む販売網を有し、グローバルに事業を展開。2013会計年度は売上高29億ドルを記録した上場企業です。RE100のメンバー企業であるスチールケース社は、2014年3月に「グローバル事業の全エネルギー消費量相当の再生可能エネルギーへ投資する」ことを発表しました。

同社はこれまでも積極的なエネルギー戦略を進めてきました。その1つが省エネです。2001年の消費量測定開始以来、2014年の発表時点までに、エネルギー消費を60%削減しています。また、米国とヨーロッパで、風力や水力エネルギーなどを含む再生可能エネルギー・クレジットを購入。グローバルな電力消費量の100%に相当する二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギーを購入する大企業は、業界初だと述べています。
さらに、提携サプライヤーに対しても、2011年以降に登場した新たな風力エネルギー施設からクリーンな再生可能エネルギーを購入するプログラムを実施しています。同プログラムに参加することで仕入れの際の数量ディスカウント率で恩恵を受けるシステムを構築し、サプライヤーの参加を促しています。
 同社はこれらの取り組みを「競争優位性と持続可能性への長期的なコミットメントの両方を、両立しながら強化していく」ためと位置づけています。単なる環境対策ではなく、競争力のための戦略の一環なのです。同社では「化石燃料への需要が世界的な供給を上回り始める時に、クリーンエネルギーへの投資が重要な役割を果たすことになる」として、積極的なエネルギー転換をはかるとともに、そういった動きの中から、「お客様の不動産やエネルギー使用の最適化を支援できる革新的な方法を提案すること」にもつながると考えているのです。

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