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第一線堤堤線二第背面盛土の計画(公園事業)T.P.+12.5m第二線堤松原再生の計画(保安林事業)約100mT.P.+3.0m砂丘復元の計画(養浜事業)第一線堤防潮堤(第二線堤)松苗植栽エリア防潮堤(第一線堤)防風柵広田湾広田湾延長約1,350m、最大幅員約90m7.6haに約4万本の松苗を植樹13海岸付近での津波痕跡は、最大痕跡高T.P.+17.0m(岩手県調査)と、施設防護水準(T.P.+5.5m)を大きく超える津波であったことが確認されました。海岸保全施設としては、地震に伴う地盤沈下(約1m)及び液状化が発生し、防潮堤(第一線堤、第二線堤)は、ほぼ全壊し、海岸防護林である松原・砂浜も消失、後退しました。被災前航空写真(2010年3月撮影)被災後航空写真(2011年4月撮影)植栽は1ha当たり5,000本植えとし、約4万本の松苗を植樹することになりました。以前の高田松原ではアカマツとクロマツが混在していたことから、海側に潮害に強いクロマツ、陸側にアカマツを植樹することとしました。また、台風等の強風により松苗が倒れないよう、高さ1.5mの防風柵を設置することにしました。高田松原はこれまで幾度の津波の被害を受けつつも、地域の人々の手により松が育成され、維持されてきました。景勝地であった高田松原の再生は、地域の人々の郷土の風景を取り戻すとともに、東日本大震災からの復興の象徴となるよう計画が進められました。14被災前後の高田松原防潮堤の復旧海岸浸食を防護する高さ3.0m、延長約1.9㎞の第一線堤と、市街地を守る高さ12.5m、延長約2㎞の第二線堤が施工されることになりました。植樹計画の規模高田松原再生の計画植栽直後50年後被災のたびに復活してきた高田松原。過去最大の被害を乗り越えるために。

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